2015年3月18日水曜日

人間力とユーザ会とデジタルと

データアナリティクス事業部の野村です。




3月17日の日経新聞スポーツ欄にJリーグチェアマン村井満さんの興味深いコラムが載っていた。

「現役を長く続ける選手と早々と終える選手の差は、・・・心技体にはさほど差はなく、成否を分けるのは選手の人間力」

2004年に入団した新卒選手103人の内、46人が50試合以下の出場、18人は一度も出場しておらず、3人は1年で、19人は2年で、9人は3年でJリーグを去った、という衝撃の事実も。

そして、「ピッチ外での人との交流こそが人間力を磨く」と村井氏は語る。

人間力かどうかは分からないけども、人が育つ、という意味では、私も同意見で、今の会社に入ったのも、採用面接で「イナカ者はいらない」という当時の社長の考えに共感したところが大きかった。

ここでいう「イナカ者」とは自分のテリトリから離れない人のことで、広尾に生まれ育った社長が言うには、イナカ者が一番多いのは東京で、修学旅行以外に箱根の山を超えたことが無い人が多い、らしい。

当社にも人間力を磨くことができる少し風変わりなユーザ会がある。

ユーザ会自体はお客様有志が手弁当で運営している組織なのだが、主としている活動が「人材育成」で、その手段が「異業種交流」。
あまり企業ユーザ会という感じはしない。

毎年いくつかの研究テーマを掲げて参加者を募集し、5月頃に知らない者同士が集まって、それぞれの役割・進め方を自分達で決め、1年かけて試行錯誤しながら研究を進めていくというもの。

およそ1年後の3月に大津のホテルに一同が会し、二泊三日缶詰で研究発表を行う。

研究発表は、他のチームや上司などの参加者が聴講者となって投票が行われ、1番からビリケツまで順序を決めるので、結構マジ。
3年前までは論文審査もあった。

最後は600人が集うディナーパーティで表彰され、最優秀賞を獲得したチームは感激で号泣、胴上げまで行われる始末。こんな青春ドラマみたいなことを毎年人が入れ替わりながら30年以上やっている。

企業内のIT部門の人やIT技術者って、あまり横の繋がりがないし、最近はセミナーや研修などに参加しているところは多いが、いわゆる他流試合のような機会って少ない。

と、ユーザ会の宣伝みたいになってしまったけど、人間力を磨くには、やっぱりこういう場が一番良いと思う。

ITの研究だけども、成果が出ているのはチームビルディングが上手くできているところで、そういうチームは20年ぐらい同窓会やっていたりする。

このユーザ会の中にちょっと異質なグループがいくつかある。

若手育成の場なのに、昔の若手ばかりが集まったチーム。

平均年齢45歳(推定)というところか。

若手研究グループを卒業したけど、ずーっといる人達。

これがまたすごい人達ばかりで、(私から言わせると変態ばかりなのだが) 実績を積んでいるにも関わらず、自分で問題提起して本質に向けて戦っている一匹狼の集団?

でも、何だろう、とても魅力的なんですね。

こういう人達を人間力があるというのだろう。

人間力があるとはどういうことか。

前出の村井氏によれば、観察力、思考力、判断力、伝達力、統率力、実践力を総合した力。

ふむふむ、何となくアナログな感じですが、そのユーザ会の人達はデジタルな道具をすごく上手く使う、デジタルオヤジ。

という観点でみていたのだけれども、ある時気がついた。この人達の共通点は言葉をすごく大事にするということ。

このメンバの中に私の師匠の一人がいるけど、一緒に飲むと、いつも最後に怒られる。
お酒が入り気持ちよくなって調子にのった余計な一言に反応するのだと思うが、憶えてない・・・いや、一言じゃない、文脈なんだね、多分。

私達は何かを分析する時、まず比較から初めて、相関を探す。
物事を抽象化(モデル化)する時の方法もこういうものが多い。

構造化されたデータの相関をみるにはいろんなやり方があるけど、文脈を理解するにはその他多くのデジタル的には紐付けし難いデータが必要になる。

私達はビジネスの世界にいて、経営から見れば財務データで半分以上は説明できる。現場は違うかもしれないが、私達がやっているデータ処理は数字の計算がほとんど。

分析=デジタル=数値、言葉もスコアリングする時代、音楽もそう、ヒットメーカーは知ってか知らずかヒットを生むリズム・韻の公式を持っているという。

ビジネスでの公式を知るには、当然そのビジネスの分析が必要で、分析のためには、まずデジタル化が必要条件。デジタル化するにも、いわゆるリレーショナルデータにしようと思うと無理がある。

意味を紐解いて紐付けしないと。

一昔前のセマンティックウェブみたいな話になっちゃったけど、これができれば私達がやれることはとてつもなく広がる。

ということを、今私達はやっています。

ビジネスに応用するにはまだまだ壁はあるけけども、もっと分かりやすくするように誠意努力中です。

もうすぐ目に見える形でお披露目できると思います。

何が出るかはお楽しみ。前出の人達の魅力の理由をデジタルで測りたいとは思いませんけどね。


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