2015年9月30日水曜日

トマ・ピケティ

ESBグループの打田です。



今回はコーディングから離れて、トマ・ピケティのお話です。

■「r > g」の意味

r(リターン)とは、株や不動産など、資産運用から得られる利益率のこと。

g(グロース)は、経済成長率。働いて得る、所得の伸び率とも言えます。

長期的に見ると資本収益率が経済成長率を超えるという傾向があることです。そして、これが資産の分布が偏る原因となる傾向に繋がるという結論が出ました。

「人口が増えない社会では、現在の所得よりも、過去に蓄積した財産のほうが重要です。受け継ぐ財産の無い若い世代にとって、財産の世襲は大きな格差を生み出します」

■ピケティは、日本の経済政策をどう見ているのか

「アベノミクスには、格差拡大のリスクはあります。
株価は上昇しても、本格的な景気回復につながらずに、格差は拡大するだけかもしれません」

「成長と格差の縮小は同時にやるべきです。まず成長、その後に格差に対処するという考えは間違っています」

「日本は若年層を優遇する税制に変更すべきです。特に、資産が少なく、労働所得しかない若者を優遇すべきです。若者が多い非正規雇用の待遇改善も重要です。これは、格差の縮小だけでなく、人口増加につながる政策です」

「若い世代が子供を持つのを支援することは、日本の長期的な経済成長にとって極めて重要な課題なのです」

■結局、ピケティが『21世紀の資本』で伝えたいことは

この本を通して伝えたいのは、起業家が財産を築くのと同じくらいの速さで、相続による財産が増えているということです。

一般国民がいくら働いても格差はさらに広がっていく。日本でも少子化が急速に進んでおり、多額の相続をする人とそうでない人の格差はますます広がる恐れがあります。

これは由々しき事態ですが、民主国家である以上、資産を獲得する競争が止まることはあり得ません。中間層に対して減税し、かつ高所得者の資産に対して増税するという政治的な対策が必要なのです

■ソフトウェアに当てはめると

m > h

m(マシーンラーニング:機械学習)はh(ヒューマンラーニング:人間の学習)より成長率が高いということになる。未来のプログラムはマシンが作成し、人間には理解不能となるのかも。

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